よろしいのハエトリさん日記

食虫植物の育成、成長記録です

球根ドロセラ成果記録&栽培考察

 

こんばんは。

今日は良い天気でしたが、梅雨入りしてからは日照時間が極端に少なくて困りますね。

ドロセラ類は青っぽく、ハエトリソウは出てくる葉が小さめになってきました。

成長スピードも緩慢です。

 

さて、今回は栽培品紹介というより、今後のために記録しておこうと思います。

なんの記録かというと、球根ドロセラ!ですね。

 

もうすっかり休眠してしまった球根ドロセラ。

ここから秋、冬まではおやすみ期間です。

植え替えは九月辺りに行うのですが、我が家では球根の数の確認&鉢下からこんにちはしてしまっている球根を救出するために、一度掘り返しています。

 

そして、結果はこちら……

 

ルピコラ→2   ±0

ブロウ二アナ→4 ±0

ポレクタ→4   ±0

マクランサ→15 +11

ホワイタケリ→4 ±0

 

こんな感じになりました。

マクランサ系統は育てやすいというのは本当のようですね。

めちゃくちゃ増えててびっくりしました。

他は現状維持しているのでまずまずといったところでしょうか。

 

で、、、今回のこの結果なのですが、マクランサが大量に増えたことと生育期の様子を見ていて何となく思ったことがあります。

もしかすると、少しでも球根を増やすことの手掛かりになるかもしれません。

 

まず、マクランサ、ポレクタ以外は花を咲かせました。ちゃんと発芽するのかはわかりませんが、種子も実らせました。

ここで注目したのがルピコラです。昨年、我が家のルピコラは五球に増え、結局小さい三球は消失してしまったのですが、ある程度増えるという実績がありました。

しかし、今年は二つのままです。

 

ポレクタは増えていないので参考にするには少し弱いですが、花を咲かせていないマクランサは大量に増え、その他は増えていないことを考えると、球根を増やすことだけを考えるなら花は切除してしまったほうが良いのかも、ということです。

たしかに、種子で増やせるなら球根が分球するのを待つよりも大量に植物を得られる可能性が広がりますが、球根ドロセラ類はそもそも受粉が難しかったり、発芽が非常に困難なものも多いです。となると、増やす方法としてメジャーな分球に頼ることになり、そのためには球根を作る体力を保たせておけばよいということになります。

 

とはいっても、観賞もしたいので花を咲かせてみたい!という気持ちはだれにでも湧いてきますからね。このあたり、これから私のほうで実験してみようと思います。

 

二つ目は栄養補給です。

球根ドロセラ類はドロセラ属には珍しく、肥料を与えないとむしろダメ、というのが定説になってきています(もちろんあげすぎ、適切でない肥料はダメ)

よく与えられているのがマグアンプ系だと思います。マグアンプは根の発達に良い緩効性肥料なので理屈は通っていますし、適切に与えればよい効果が得られるのかもしれません。(我が家では効果があるのかないのかわからない感じです)

しかし疑問に思ったのは、ドロセラだけに限らず、食虫植物は貧栄養土壌の環境で成長するために虫を捕らえるようになったわけで、本当にそこまで根からの養分に頼っているのか?と

 

そこで思い出したのが、春先、休眠前の暖かくなり始めた時期の球根ドロセラでした。

まず虫の捕獲量が桁違い。

マクランサは捕虫葉が多く、見た目にも虫を捕らえるのが上手いように思えます。一方で、小型だったりロゼットだったりすると、自然界では違うのでしょうが、植木鉢栽培ですと、環境的にも気温的にも虫と出会うことがそうそうない。

春先のマクランサはコバエを大量に捕獲していたので、虫から得られる栄養量は他のドロセラを上回っていたはず。

それを考えると、根への施肥も球根形成に大切だとは思いますが、それは補助的なものとして、やはり捕虫による栄養が重要なのでは、と考えました。

 

次に、今回参考にしているマクランサとその他の球根ドロセラの大きな違いとして、休眠開始時期が一か月も違ったということでした。もっと言えば、発芽も違っていた。

マクランサは秋口に早々に発芽し、五月の猛暑日あたりまで緑を保っていました。

一方、ルピコラ(その他は昨年購入のため除く)は11月あたりまで発芽せず、マクランサとは二か月も差があり、休眠も三月の暖かくなるような日には始まってしまった印象です。

生育期間の長さが違うのです。

ドロセラ展を開催している某氏の球根ドロセラは遅くまで生育していると聞いたことがあるので、やはり生育期間を何らかの工夫で伸ばしてやることが良い球根作りのためのヒントなのでしょう。

もしかすると、多少日陰になろうとも、気温が休眠合図のボーダーを超えそうならば、涼しい環境においてやるのがよいのかもしれません。

休眠サイクルがこちらに順化しているとはいえ、やはりここは自生地のオーストラリアとは違うのです。場合によっては、鉢移動することが良い結果につながるのかもしれません。

 

さて、ながながと確実でもない情報を書いてしまいましたが、最後にハエトリソウの画像をちょっと載せて今回は終わりにしようと思います。

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今年は、少しカビ系の病気が出てしまいましたが、全体的に生育は良しです。

今年も交配してみますので、そちらもいつかご紹介できるものになったらなあ、と思います。面白いものができたらいいな。

それではまた次回!