こんにちは。
珍しく早朝に更新です。
というより更新自体が久しぶりですね。
いやあ、長い梅雨でした……。
東京都心では31日間連続雨だとか、約一か月の日照時間合計が五時間程度だったりとか、簡単な言葉で言えばまあ酷い日々でした。
おかげで炭疽病のような病気がハエトリソウに蔓延して、これから大きくなりつつある子株なんかはかなりの数いなくなりました。
fused tooth、all red等に関しては前者は完全に死に、後者は虫の息です。
日照不足でひょろひょろに、そして小さくなり弱っているところへのウイルス。完全に自然の力に負けました。
ただの曇り空とかならここまではならなかったんでしょうけどね。
ほんと、毎日が夜みたいにくらーく、それが今ではギンギンギラギラ真夏の太陽が何食わぬ顔で暑さを振りまいているのが気に食わないくらいです。なあーに急に切り替えてんだ、と。
はあ……。
まあ、こんな愚痴ってもしかたありませんね。
ただ、炭疽病は毎年何かしらの株から発生するのですが、いつもはベンレート散布で乗り切ってきました。
しかし今年はあまりの日照のなさに回復不能なまでに弱ったのと、高湿度風通し最悪な期間の連続が長すぎたというのが致命的でした。
ハエトリソウは約一か月日照を与えないと急激に衰え、葉も出さなくなっていく、というのはいらない収穫でした。
やはり日照が大好きな植物なんだなあと痛感いたしましたね。
さて、実は未だに梅雨明けしていない関東なのですが!
今まで日照不足だっただけに、急激な日当たりで今度は焼ける葉が出て来てしまいました。
幸い今のところそれのダメージ自体は少ないですが、昨年の連続猛暑によるハエトリ一族衰退の歴史を考慮すると、今年は何か対策をということで、昨年の途中から発泡スチロール植えにしていました。
これで一つ失敗だったのは、完全にまとめて同じ用土内に植えてしまったことですね。
広い空間に植えることですくすくと成長はしていたのですが、炭疽病の飛び火が酷く大変なことになりました。
今後はポットごとに品種を植え、そのポットを発泡スチロール内に置くことで地表コンクリートからの暑さ対策をすることにします。
お次は遮光ですね。
以前、ハエトリソウ育成環境の考察をしたとき、気温にして35℃付近まで耐えるとある、と書いたのですが。その時も書いたように、「耐える」だけであって決して好環境ではありません。暑すぎです。
なので、もう一度おさらいすべく海外サイトを巡回していると、ハエトリソウのベストな生育温度は華氏70~75とありました。これは摂氏にして20~27前後ということになります。
そもそも30℃でも暑いということがわかります。
ということで、今年からは寒冷紗を使った遮光をしてみます!
色は黒の65%遮光率です。
日光大好きなハエトリソウなので、本当は遮光率55%のほうを使いたかったのですが、そちらは色が白で、黒のほうが熱も遮断できるということで黒を選びました。
遮光しすぎないかが少し気になりますが、使わなければどうせ焼けるんです。
寒冷紗、それをかける棒などで計4000円ほど費用を費やしましたが、その程度で大切な植物が助かるのなら安いものです。
ものによっては植物一つのほうが単価も高いですしね…!
今後、寒冷紗実験の効果がどれほどのものか報告ができたらな、と思います。
秋口には立派なハエトリソウを見せられることを目標に…!